中村豊美 Toyomi Nakamura


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中村豊美 Toyomi Nakamura

中村豊美は、競争社会での生存戦略が生み出した欲望の存在を明らかにする写真家、画家である。自然界において淘汰されまいとする花々のように、美しさを追い求め、命の最後の瞬間まで愛し愛されることを欲している。写真と絵画、具象と抽象を融合をさせ、日本独自の「陰翳礼讃」の美意識のもと、闇の中に佇む花を女性にみたて、映画のワンシーンのようなアート作品を創造している。そこでは、光と闇、愛と憎しみ、抑圧と解放、依存と孤独など、全ての双極と矛盾を受け入れる心模様が表現される。

かつて女優だった彼女は17歳で夢をあきらめて舞台を降りる決意をし、自分の舞台は自らが作ると決めて、セルフポートレート撮影を開始する。その後、ポートレートを中心にカメラマンとして活動。このドラマティックな世の中を愛しぬくためにはストーリーが必要と考え、被写体に役柄を与え、演出家になることにした。カメラマンから写真家に転身した彼女の作品は男と女の「陰陽芸術®️」をテーマとする。また画家でもある彼女のライブペインティングでは、ひとりで何役もこなす芝居仕立てで、心象を語りながら、生きた言葉と踊る色を重ねていく。

ジェンダーレスな現代社会に生きながらも「女に生まれてよかった」と心の底から幸せに感じる瞬間を作品を通じて共有することを望む。そんな彼女の作品には、輝きを分かち合い、孤独に寄り添う、大いなる母なる愛が感じられると評価されている。

Toyomi Nakamura is a photographer and painter who reveals the existence of desires created by survival strategies in a competitive society. Like flowers that are trying not to be eliminated in the natural world, she pursues beauty and desires to be loved and adored until the last moment of life. She fuses photography and painting, figurative and abstract, and based on the uniquely Japanese aesthetic of “In-ei Raisan,” she creates artwork that resembles a scene from a movie, with flowers standing in the darkness as if they were women. In these works, she expresses a mental pattern that embraces all the bipolarities and contradictions of light and darkness, love and hate, oppression and liberation, dependence and loneliness, and so on.

Once an actress, she decided to give up her dream and leave the stage at the age of 17. She decided to create her own stage and started shooting self-portraits. Since then, she has worked as a photographer, focusing on portraits. Believing that she needed a story to love this dramatic world, she decided to become a director, giving roles to her subjects. As a photographer-turned-photographer, her work is based on the theme of “Yin-Yang Art ®️” of men and women. She is also a painter, and her live painting is a theatrical performance in which she plays several roles by herself, telling mental images and layering living words and dancing colors.

Through her works, she hopes to share the moment when she feels happy to be born a woman from the bottom of her heart, even though she lives in a genderless modern society. Her works have been acclaimed for their great motherly love that shares her radiance and accompanies her in her loneliness.

Biography

東京都在住。

Profile websiteはこちら。

1999年 セルフポートレートを中心に写真活動を開始
http://www.loversdesign.com/toyomi/
2000年 愛をカタチにするフォトプロジェクトを開始。
母性にあふれ命をはぐくむ女性の美しさに心を砕かれママが主役 のファミリーポートレートに取り組む。人は生まれながらにして尊い存在であることをを写真を通じて伝え ていく。
「LOVERS BABY LOVE」
http:// www.loversdesign.com/loversbabylove/
メンズグラビアに挑戦。男性の自宅に訪問して女子のデート目線でときめき の数だけシャッターを切る「男写」
http:// www.loversdesign.com/dansha/
女性の自宅に訪問し、二人きりの撮影。シャッターを押すたびに色 香が漂う恋愛ムードたっぷりのドラマチックポートレート
「Princess*Princess*Photo」
http:// www.loversdesign.com/ppp/

2005年 タレントの宣伝材料写真などを中心に撮影業務を請け負う
2014年 人生2度目の子宮の手術を受ける。     女性性と向き合い花を女性に見立てた写真撮影を開始
2020年 3度目の子宮筋腫の手術を受けるかどうかを悩み中
2022年 海外進出にチャレンジ
2023年 メタバースギャラリー、NFTで作品を販売開始

LOVERSDESIGN Photo Project  http://loversdesign.com/

Discography

写真集
デジカメスタイル
出版社: 河出書房新社 (2004/6/10)
ISBN-10: 4309905803 ISBN-13: 978-4309905808
個展:
2003:「中村豊美写真展」アジアンカフェ 茶香間
2007:「花乱写の舞」Dot Bar 渋谷
グループ展:
2006:「オトコノコ展」 ONE PLUS 1 gallery
2007:「ポートレート専科2008」渋谷ギャラリールデコ
2008:「ポートレート専科2008」渋谷ギャラリールデコ
2010:「ポートレート専科2010」渋谷ギャラリールデコ
2011:「御苗場」パシフィコ横浜
2011:「ポートレート専科2011」渋谷ギャラリールデコ
2012:「ポートレート専科2012」渋谷ギャラリールデコ
2015:First Exhibition「進化 evolutio」渋谷ギャラリー コンシール
2016:「ポートレート専科2016 FINAL」渋谷ギャラリールデコ
2016:First Exhibition「進化 evolutio」渋谷ギャラリー コンシール
2017:「Emerging of Visions of Japan」 at Subway Gallery M
2018:「”MAKING OF A BEAUTIFUL BRIDGE”」 at Subway Gallery M

Experience

▼テレビ出演
○「裸男(ラマン) セカンドシーズン」Gyao カメラマンとして出演 女性カメラマンが若い男性の裸体をアーティスティックに激写! その撮影風景をお届けする、おちまさとプロデュースのちょいエロアートバラエティ「裸男 ラマン」。
○『子育てパラダイス』テレビ東京 実際にお宅をご訪問して全国のママさんに写真の撮り方をレクチャー http://sacrfb41.secure.ne.jp/property/details/036.html
○「女神の欲望」テレビ東京 乙葉さん、中村うさぎさん、岩井志麻子さんの深夜トーク番組に女流写真家としてゲスト出演。 https://www.amazon.co.jp/dp/4840111898
○名古屋テレビ「初体験天使」 着エログラビアアイドル堀口としみさんに「愛のある撮影とは?」をトーク。
http://web.archive.org/web/20071231205115/http://www.nagoyatv.com/va/
○SKY-PerfecTV!275ch「美少女デラックスTV3」 女流カメラマンとして出演
○びわ湖放送「フリキン」トーク番組ゲスト出演 ○読売テレビ「テレビヤンネット」 レポーター ○スカパー371ch「インパラ!」 レギュラー出演

▼DVD
DVD「美少女デラックスTV3」 カメラマン&グラビア出演!

▼テレビ取材
・関西テレビ「2時ドキッ」 ・TBS「ワンダフル」 ・TBS「NEWS23」

▼取材された書籍
「有名するひとびと」
出版社: 京都精華大学情報館 (2003/04) ISBN-10: 4916094778
ISBN-13: 978-4916094773 http://www.amazon.co.jp/dp/4916094778/
「万有縁力 ~ネットの向こうに人が見える~」
出版社: プレジデント社 (2001/09)
ISBN-10: 4833490765
ISBN-13: 978-4833490764 http://www.amazon.co.jp/dp/4833490765/
「有名になろう! 名前で仕事が来る人のインターネット活用術」 出版社: 翔泳社 (2004/8/3)
ISBN-10: 4798107352
ISBN-13: 978-4798107356 http://www.amazon.co.jp/dp/4798107352/

▼セミナー・講演

夢をかなえる自分を育てる「フォトセラピー」 ワークショップ主催
SNSでイキイキと輝く女性のための プロフィール写真撮影会
社団法人舞鶴青年会議所 講師 「写真で行う地域活性化」 ~これから産まれてくる子どもたちのために~
オーバルリンク主催イベント「写真の境界線」 セルフポートレート写真論

私の作品「花乱写」を見てくださったあなたへ。

今日は、あなたの貴重な時間を私の愛しい花たちと一緒に過ごしてくださりありがとうございます。
あなたに見つめられ、彼女たちはとても幸せだったと思います。
また、いつか彼女たちと過ごした時間のことを思い出してください。

この「花乱写」のプロジェクトを始めるようになったきっかけをお話ししてもいいですか?
私は2年前に子宮筋腫を再発させ、お医者さんから子宮の全摘出をすすめられたことがあります。
2度目の子宮筋腫の手術を受ける際に「出産の予定がないなら子宮とっちゃいましょう!」と言われたことに驚いて、これまで大切にしてこなかった自分自身の「女性性」と真剣に向き合うことになりました。

自分にとって「女であるということは何か」ということを考えているうちに、
私は自分以外の女性たちの生き様を見つめ、心の声に耳を傾けはじめました。
「死ぬまで女でいたい」「枯れても誰かに愛されていたい」という思いは私だけでなかったのです。

私は、「花乱写」に、これまで出会ってきた女性の生き様を写しています。
彼女たちがどんなメッセージをあなたに届けたかはわかりませんが、私からただひとつ伝えたいことは
「それでも、ここで、生きていく。」ということです。

これからも写真を通じて、私や誰かの思いを伝えていきたいです。
私の作品を愛してもらえて嬉しいです。
ありがとうございました。

中村豊美